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2014年6月23日月曜日

空腹の馬鹿

 よんどころのない事情によりiphoneという端末機器を持つことになりましたが、通常の電化製品には用意されている説明書に該当するものがアップル製品には存在しないのですね。ペーパーレスによる地球環境への配慮か、設立者が求めたシンプルさへの希求の結果か、とにかく一応マニュアルみたいなものがないと、初期設定も果たしてこの手順でいいのか不安になります。というか、届いたその日は初期設定さえできませんでした。まずはピンのようなもので、本体横の部分を開けてチップを入れなくてはいけない。ところがこれができません。何かコツがあるのでしょうか。最難度の箱根細工のように、数十回の正確な手順を踏まないと開かないとか、もしくはこれ自体がすでに禅問答のように解けない謎として設定されているとでも・・。
 ダ・ヴィンチがモナ・リザを地上にエニグマとして残していったように、スティーブ・ジョブズという人も人類に永遠の課題を置いて去っていったのかもしれません。でもさっき店のパソコンでネットの説明書を見ながらやってみたら、簡単にできました!まったくスティーブのやつは相変わらず人騒がせです。しかし今度は、もろもろの登録に必要な暗証番号が分かりません。そんなもの、どこかに書いてあったでしょうか。暗証だから、書いてあるはずないのか・・。もはや万策尽き果てたか。で、代理店に電話で聞いてみたら、あっさり解決。これでようやくiphoneユーザーデビューかー、と番号を打ち込むも先ほどから手当たり次第に思いつきの番号を入れていたので、セキュリティにロックがかかっていました。
 幾重にも仕掛けられたトラップ。これがアップル社の遊び心なのかと感心しきり。ていうか、自分の馬鹿さ加減にうんざり。それに今日はおやつを食べていないので、すっかりとお腹が空きました。図らずも、ジョブズがスタンフォードの学生たちを前にして述べた式辞を体現していたのでした。
 Stay Hungry. Stay Foolish.



店内の一部です。なんだこれは!?と気になるものが
  写り込んでいましたら、お問い合わせくださいませ。  



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