ページ

2014年6月13日金曜日

フェスティバル関連

 熱狂と狂乱の祭典がついに始まりました。江戸三大祭のひとつ、山王祭です。始まったと言っても、すでに奉祝の儀式などは7日から行なわれており、今日は氏子の各区域を練り歩く神幸祭が執行されるのです。祭りとくれば出店ですから、今日のランチは焼きとうもろこしと焼きそばとお好み焼きにしよう(炭水化物ばかり)と店までの道すがら考えていたのですが、露天なんかはどうやらひとつも出てなくて、袴と冠を付けた神職の格好の人たちがしずしずと山車とともに道路を横切っていくだけなのでした。
 祭りだということで、体中にいろんな模様が入ったおニイさんたちが、やたらと神輿をぶつけあったり、山車のてっぺんに乗っかって、猛スピードで路地に侵入して電信柱をなぎ倒していくのかと思っていました。どうやら三社やだんじりの映像の記憶が脳内でミックスされて、中央区では起こり得ない祭事を勝手にでっち上げていたようです。もちろん疾走する雄牛に街中を追いかけ回されたり、完熟トマトをぶつけ合うこともしません。あくまで厳かに執り行われるのが山王祭なのです。それでも、ビジネスの町に突如現れる異装の人たちは、空間を非日常化するのに十分の効果があります。思えば、古本屋や古道具屋というのも、必需品を扱うわけでもない無くても別に困らない存在ですが、疲れた日常を異化する不思議な空間なのではないでしょうか。



今日は変な天気で、日が照っていたのに、
とつぜん雷鳴が轟いて雨が降ってきました。

飾り玉といって、造花の塊が町中を
 引き回されていきます。      
塊の中に人がいるのでしょうか。

『銀座 京橋 日本橋 江戸東京風俗地理第二巻』
田村栄太郎 雄山閣 1965年1月25日初版 函
茅場町・八丁堀にも頁が割かれています。  
1,800円


 

0 件のコメント:

コメントを投稿