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2020年3月26日木曜日

ハッピーサーズデー

 久しぶりの投稿なので、日本語も少し忘れ気味です。"てにをは"のおかしい箇所があるかもしれませんが、流して読んでいただければ幸いです。と言っても、さして書くこともないのですが。昼前に八重洲通りを日本橋方面から八丁堀に歩いていく途中、首都高の宝町料金所入口あたりですれ違った中一ぐらいの男子が、たぶんアンパンマンのオープニングソングだと思うのですが、原曲より3つぐらい高いキーで唄っていました。声変わりの時期だろうに、やけに音域の広い子だなと感心しました。ただかなり調子が外れていて、歌というよりはノイズのようで、不確定性の今の時代に見合った音楽を模索しているのかもしれないなと思ったのでした。
 それと、家のお米が一両日中にもなくなりそうなので、午前中にスーパーまで買い出しに。都知事が煽るようなことを言うものだから、米やインスタント食品の買い物に対し早々に個数制限が出ているようです。しかしそこで慌ててさもしい人だと思われるのも癪だという見栄もあって、開店のドアが開いてもあえて悠揚たる様子で食品売場まで歩いていきました。誰も見てないのに。米売場は瞬時にして人の波です。たしかにすでにお一人様一つまでと案内が出ています。ふと横を見れば、足元の覚束ないおばあさんが一人。取りやすいようにと紳士的に脇によけたところ、やおら10キロのあきたこまちを鷲掴みにして、3つも4つもカートに積み込んでいきます。「てめえ、このババア!一人一つと書いてあるだろうが!」と殺伐とした雰囲気が売場に立ちこめます。なるほど、これがホッブズが『リヴァイアサン』に書き記したところの万人の万人に対する闘争なのか、と感心しつつ、もはや自分も選ぶ余地はなく、同じあきたこまちを抱えてレジまで。こんな高級な米でなくてもよかったのにと思いながら。文庫本より重いものを持ったことがない文弱の徒に、10キロの荷物を携えての帰途はあまりにも過酷でありました。
 3月も残り僅か、出来得る範囲でよろしくお願い申し上げます。
 

店内写真です。ごちゃごちゃしてますね。