ページ

2014年8月5日火曜日

逆光への道/八丁堀篇

森のなかを迷い歩くように都市のなかを迷い歩くには、習練がいる。
                        —————ヴァルター・ベンヤミン

 開店して3ヶ月、ここ最近になって当店を目当てに足を運んでくださる方が増えて、店主としては嬉しいかぎりではありますが、いかんせん場所が分かりづらく、道順を尋ねるお電話をたびたび頂戴します。この暑いさなかにお客様を歩き廻らせてしまうのは心苦しいことこの上ないばかりでなく、熱中症に罹患する危険性を認識しておきながら、適切な道案内を表示していなかったとして、何らかの罪に問われる懸念も強まってきました。下記に写真とともに書肆逆光へのご案内を掲示いたしますので、お越しの際の一助としていただければ幸いです。今回は八丁堀駅からのルートです。


営団地下鉄日比谷線八丁堀駅A5出口

階段

階段を上がった正面の光景。
ここで廻れ左をします。   


そうすると右手にファミリーマート。
てくてく歩いてすぐの角を曲がります。
アクセアと小諸そばに挟まれた通りです。

あとはひたすら真っすぐです。


向って右手。この地で三代続いている
 とんかつ屋「山城屋」            
同じく右手。植木鉢に植わった藤。
5月初旬が見頃。        
       亀戸天神に匹敵する名所「理容 花菱 」   

向って左手。ペットホテル「La Chatte」
犬、猫、サル、亀などを預かってくれる
そうですが、ウインドウから見えるのは
猫のみ。仔猫ではなく成猫。     

   横断歩道を渡り、てくてくあるいて左手。「珈琲 パンドラ」
     図らずもレトロ、といった感じの雰囲気ある喫茶店。                    

最後の十字路の右手に「山口封筒店」のビル。

そして左を見るとビストロ「ZOE」の看板。     
このビルの2階に当店「書肆 逆光」が入っております。

ここがビルの入口です。築50年以上経過しているので、
図らずも味わいが生まれています。         
右手の植木が被った看板は3階のギャラリー     
プラグマタ」のもの。               

勇気を出して入口に踏み込むと、ギャラリーのDMや    
フライヤー類の置き場があります。ご自由にお持ちください。
と言っても、管理しているのはプラグマタです。      
よく見ると、当店の看板らしきものがあります。      

さらに勇気を出して階段を上ると、踊り場に 
ささやかな均一本コーナーが。       

窓から店内をのぞけます。

入口からの店内風景。逆光ですね。       
店主は奥まった死角にいるので、無人に見えますが
             存在しています。勇気を出して入ってきてください。              

 それにしても暑さに耐えるばかりか、三度も勇気を奮い起こさなければたどり着けないとは、なんという店でしょうか。これは意図的にハードルを高くして、都会の隠れ家的オアシスを演出したセルフブランディングなどではなく、成り行きでこうなりました。ご不便は多々あるかと思いますが、どうぞ一度お運びくださいませ。お待ちしております。





                       

0 件のコメント:

コメントを投稿