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2018年9月10日月曜日

ひとつの戦い

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 日曜日。先週の大江戸骨董市中止の痛手を癒すため、門前仲町まで行商へ。3年ぶりとなる富岡八幡宮への出店でした。あてがわれた場所が蟻の巣穴のたくさん開いた土の上で、そこに敷き布を広げれば当然蟻の出入りを塞いでしまうことになります。実際、品物を並べた布の上を、帰る家を失った蟻たちが右往左往しておりました。相済まない思いではありましたが、こちらも食い扶持を得るためのある種の生存競争に参加してるのですから、おいそれと場を譲るわけにはいきません。そこには昆虫も人間も変わらぬ切実な思いがあるはずです。そんなを気持ちを察知してか、蟻たちも「みなさん、ここで買ってあげてくださーい」「とても目利きで良心的な値段の店ですよー」と言って、自分のことを応援してくれているような気がしました。というのはウソで、「早くそこどけ!」「なんで金を稼ぎに来てんのに、割れたものばっかり持ってくるんじゃ!」「汝窯の水盤でも用意してみろや!」と、どうやらなかなか手厳しい意見を口にしているようです。向こうは数を恃みにして好き勝手言ってますが、こっちは4時前に起きて一人で来てんだよ、と意味不明の開き直りで対応しました。それにしても久しぶりの門前仲町、まだまだ蒸し暑いさなかをたくさんの方が足を運んでくださいました。八丁堀であれば、冷やした店内でゆっくりとお買い物ができますので、ぜひお店にも。それでは今週もよろしくお願い致します。




骨董市の日曜日、堅気だった頃に胸を高鳴らせてくぐった鳥居

御大が写り込みました

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