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2014年12月8日月曜日

プティキュ

12/9(火)は仕入のため14時から開店いたします。
なにとぞよろしくお願い致します。 

 設計をラファエル・ヴィニオリ、構造設計を渡辺邦夫、設備設計を森村設計が担当した東京都千代田区丸の内三丁目5番1号に所在する公的総合文化施設である東京国際フォーラムにおいて、昨日開催された大江戸骨董市に当店も出店してまいりました。予報通りの寒い中を予想以上に多くの方にお越しいただきました。ありがとうございます。
 骨董市とは、各々が泣きながら(必ずしもそうとは限りませんが)集め得たものを布の上に並べて、それを通行する人に見てもらい、値段、趣味嗜好、店主の風貌・人格などが許容範囲であると判断された場合にのみ売買契約の次の段階に入るという、生身のぶつかり度が高い原初的な商いという気がします。
 今回の出店場所は、東日本橋の不死鳥No CONCEPTさんの目の前でした。いつも多種多様な品揃えで、立ち止まる人も国際色豊かな店です。午後3時を廻り、そろそろ撤収という雰囲気が濃厚になってきた頃、No CONCEPTさんの前に佇む3歳ぐらいの小さな人。なぜかフルフェイスのヘルメットをかぶっており、シールドからのぞく顔から察するにハーフの男の子でしょうか。その日のNo CONCEPTラインナップからお気に入りを何か見つけたようで、その場から微動だにせず。やがて屈んで手を伸ばそうとすると、履いてるズボンの股上が浅いのか、腰回りがズルッと下がってお尻がペロンと見えてしまっています。それも半ケツを通り越して、ほぼすべての尻が晒された状態。しかしそんなことを意に介することもなく、ひたすら「もの」に没頭する少年。寒空の下に一個の人間の尻をこれほどまでに丸出しせしめるNo CONCEPTさんの商品力に驚嘆の念を禁じ得ない書肆逆光でありました。


『ユリイカ』 E・A・ポウ
牧野信一・小川和夫共訳 芝書店
1935年8月10日初版 函・本体背ヤケ


2,000円









  



 

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