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2014年11月20日木曜日

『工芸青花』発売

 本日11月20日に東京都新宿区矢来町に社屋を構える出版社の新潮社より『工芸青花』の第一号が発売されました。本体価格8,000円に消費税が加算されますから、現時点での消費税法で定められた税率によれば、8,640円分の貨幣との交換によって取扱各店舗にて入手が可能です。蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』筑摩書房(税込6,912円)より高く、日本内経医学会『中国鍼灸史図鑑(全2巻)』国書刊行会(税込49,680円)よりは安い価格設定というわけです。
 四半期国内総生産の速報値によって、消費動向の悪化が明るみになった今、出版物としては比較的高額なこの本を果たしてどれだけの人が買うのかという懸念はありますが、現行の出版事情下での量的攻勢からの脱却を図る当誌の刊行は、大手の版元とは思えない企画と言えます。この値段ならハーゲンダッツの和栗味が35個ぐらい買えるんじゃないのか・・といった身近なものに換算することは御法度です。和栗味をそんなに食べたら飽きてくるはずですが、この本はいつまでも愉しむことができるように作られています。
 ここまで駄文を綴っておきながら、まだ内容には触れておりませんでしたが、下手な紹介よりも書名から察せられる風雅な感じから想像、妄想していただくのが良いかと思います。『工芸青花』とはいったい何の本なのか。少ない冊数ながら当店でも取扱っておりますので、ぜひ見にいらして下さい。


表紙は麻布張り、名物裂帖から選ばれた
           という文様が箔押しされています。       

 「青花」の書体は欧陽詢「九成宮醴泉銘」、
           欧文書体はエリック・ギルから採用。            

SOLD OUT

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