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2015年11月18日水曜日

Q

21日(土)はイベント『書物と音と旅を page4』開催のため
店舗の営業は17時までとさせていただきます。

28日(土)もイベントです。『第5回 詩について・対話篇』開催のため
店舗は16時でおしまいです。

なにとぞご了承くださいませ。


 「オバケのQ太郎」や「ウルトラQ」、「ベルトクイズQ&Q」に「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。Qにもいろいろあるけれど、混迷の21世紀を生きる人類がまず思い浮かべるべきは「喫茶Q」なのかもしれない、ということを今回潜入を敢行して思い知りました。当ブログにおいても一度ご紹介している、現代日本では稀少種となったいわゆる純喫茶と呼ばれる形態の飲食店です。店内写真はネットでいくらでも検索できるので、あえて屋上屋を架すようなことはしておりません。というか、写真は撮り忘れました。

 



 喫茶Qの開業年は1972年とのことですから、今年創業43年を迎えます。目白の坂田さんが42年、大阪四天王寺の金剛組が1437年、八丁堀の書肆逆光が1年半であることを考え合わせると、何かしら感慨が湧いてくるかもしれません。湧いてこないかもしれませんが。たしか郷ひろみのデビュー年が同じ1972年です。もしや「GO」と「Q」が何かの符牒を表しているのでは?と考えを巡らしてみましたが、特に思い浮かぶことはありませんでした。
 今回はオニオンライスをオーダー。玉ねぎをライスと炒め合わせた食べ物であることは想像できますが、さて出てきたものは、玉ねぎをライスと炒め合わせたものでした。見事なまでのそのまま感といい、立地の物陰感といい、自分にとって強いシンパシーを感じさせずにいられない要素のみで構成された喫茶店です。この近くで古物の商いをしている者だと話し、収支の帳尻がどうなっているのやら、さっぱり分からないまま生きていると言うと、マスターは「まあ商いってのは、続けていればなんとか転がっていくものだよ」と朗らかに言うのでした。
 この先、何十年か転がり続けても平気なぐらいに三半規管を鍛えなければならないと思った日でした。今週もどうぞよろしくお願い致します。


 本日は喫茶店を始めたくなった人向けのお品のご紹介です。

『茶漉し』
ティーストレーナーとも呼びますね。
平たいのと丸いの。


柄の長さ8.7センチ、網の直径5.3センチ
網の深さ1.2センチ          
       SOLD OUT        


紐から輪まで12.5センチ      
網の直径4.3センチ、網の厚さ3センチ

SOLD OUT





『瀬戸太白手蕎麦猪口』

コーヒーには合いそうです。   
紅茶を淹れると安い焙じ茶に見えて
   しまう危険がありそうです。      



口縁の欠けキズの金直し6箇所

SOLD OUT

『日蝕』能村潔
薔薇科社 1957年6月15日
限定200部内198番 経年ヤケ
喫茶店といえば詩集。
見返しに「過去は、戯悪の皺から覗く。 潔」

 能村潔は1900年福井県生まれ    
國學院大學国文科で折口信夫に学ぶ

1,400円

 
 

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