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2018年3月7日水曜日

ある光〜三月のランチ

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 ゆで太郎八丁堀店、衝撃の撤退劇からひと月半。その後、心の隙間を埋めることができずにいる人々が空き店舗の前に集まり、鎮魂祭を催したという話などは聞かず・・。かつてあの場所に来ていた人たちも、今はきっとそれぞれのランチロードを歩み始めたのだろうから、自分だっていつまでもコンビニのおにぎりでお茶を濁しているわけにはいきません。とりあえず勇気を奮って新たなランチへの一歩を踏み出し始めたので、その記録を残しておきます。
 この辺り、ビルの谷間の暗闇のように思われがちな界隈ですが、古い低層建築や猫が横切る路地といった昭和三十年代的雰囲気を残しているのが、新大橋通りから西北に走る八丁堀二丁目の通りで、二八通商店会というそうです。見ればけっこう旨いものを出しそうな店が並んでいるというのに、人はいつの世も地元に冷淡というか、灯台下暗しというか大正デモクラシーというか、開業して4年経とうとしていながら、行きつけの店が一軒もないのでした。
 で、大通り方面から入ってすぐ左手の「原価ビストロBAN!」に潜入。ランチでは、昨今グルメバーガーとか呼ばれてるちょっと豪華なハンバーガーを提供してます。今までに3回入って3回ともチーズバーガー(756円)を注文。松竹梅でいえば竹に相当ですね。チョイスが保守的すぎるでしょうか。肉的な何かをガッツリ食べたい時にはおすすめです。コールスローとフライドポテトと飲み物が付いてます。
 少し先に行くと、1930年創業のとんかつの山城屋が見えますが、その向かいにあるのが「藤川商店」。店先の看板で目を引くメニューに、男の唐揚げと女の唐揚げ(各700円)というのがあって、食べ物とジェンダーの問題に鋭く切り込んでいることが伺えます。もちろん性別に関係なくどちらを頼んでもかまいません。ただ、女の唐揚げを注文すると「はい、おんな一丁〜」と甲高い声で厨房にオーダーが通るので、その時にやや頬を赤らめてしまいがちです。女の唐揚げがポン酢、男が油淋鶏味です。小振りの唐揚げが5個に白飯、赤出汁の味噌汁、小鉢が2つと香の物が付きます。次回使える50円引き券を会計時にもらえます。
 というわけで、今はリハビリ期間でまだ2軒だけですが、折を見ていろいろご紹介するつもりです。そのうち商店街の顔にでもなれば、通りを歩いているだけで店先から食べ物を投げてもらえたり、子供たちが後ろから付いてくるかもしれません(ロッキーのトレーニングシーンのイメージ)。
 気温の上下動が激しかったり、花粉が飛びまくっていたりと、なかなか苛酷な3月ですが、逆光店主は確定申告も提出し終えて割とさっぱりとした心持ちなので、ぜひ遊びにいらしてください。


チーズバーガー
見てたら食べたくなりました
女の唐揚げ
食べたいですね

藤川商店の店先
あえて入りづらい店構えなのが心憎いところ


 

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