12時〜19時の営業です。どうぞお運びください。
5/9(金)10(土)は仕入の為、13時〜の開店となります。
ご了承くださいませ。
さて、5月のこんな素敵な陽気の日には、店なんか飛び出して、新大橋通り沿いを行き交う人たちを誰彼かまわずつかまえ、こう聞いてみたいものです。
「今日が何の日だか知ってますか?」
ある人は「たしか128年前の今日、アトランタの薬剤師がコカ・コーラの販売を始めたんじゃなかったっけ」と言い、またある人は「かたせ梨乃の誕生日でしょ。それが何か?」と言うかもしれません。
けれども当店が皆さんにできれば覚えていただきたいこと、それは今日5月8日がトマス・ピンチョンの誕生日だということです。ピンチョン?それってうめえのか?(野沢雅子の声で)と思われる方は多くいらっしゃるでしょう。
トマス・ピンチョンは1937年5月8日生まれのアメリカの小説家で、2014年現在、長編6つと中編と短編集を1つずつ発表しています。デビュー作『V.』が1963年刊行ですから、半世紀の作家歴からすると異様と言える寡作です。また、公式の場には一切顔を出さず、世に流通している顔写真は3枚だけ、それも20代の頃のものですから、現在進行形のパブリックイメージとしてのピンチョンを世界は把握していないと言えます。かつ、発表される作品の重厚さが謎の作家ぶりに拍車をかけています。にもかかわらず、作品はすべて一度は邦訳されており、現在、新潮社よりトマス・ピンチョン全作品が新訳で刊行中です。新潮社は同じコンセプトでガルシア=マルケスの翻訳も出版していますから、文芸ファンの中には、神楽坂方面に足を向けて寝られないという人もいるそうです(適当)。ピンチョンの作品は以下の通り。
「V.」「競売ナンバー49の叫び」「重力の虹」「スローラーナー」「ヴァインランド」「メイスン&ディクスン」「逆光」「LAヴァイス」
当店の屋号はピンチョンへの断りなしに、その邦題からいただいています。その小説の雑多なエネルギーの顰みに倣うつもりで付けたのですが、今のところは吹けば飛ぶような店と言わざるを得ません。ピンチョンのエージェントからクレームを受けた場合は、ただちに屋号を変更しなければいけませんが、その時は「ドキドキ書房」とか「おもしろ書店」ぐらいのキャッチーな店名にしようと思います。
ピンチョンは次回作「Bleeding Edge」の発表が予告されています。
ある人は「たしか128年前の今日、アトランタの薬剤師がコカ・コーラの販売を始めたんじゃなかったっけ」と言い、またある人は「かたせ梨乃の誕生日でしょ。それが何か?」と言うかもしれません。
けれども当店が皆さんにできれば覚えていただきたいこと、それは今日5月8日がトマス・ピンチョンの誕生日だということです。ピンチョン?それってうめえのか?(野沢雅子の声で)と思われる方は多くいらっしゃるでしょう。
トマス・ピンチョンは1937年5月8日生まれのアメリカの小説家で、2014年現在、長編6つと中編と短編集を1つずつ発表しています。デビュー作『V.』が1963年刊行ですから、半世紀の作家歴からすると異様と言える寡作です。また、公式の場には一切顔を出さず、世に流通している顔写真は3枚だけ、それも20代の頃のものですから、現在進行形のパブリックイメージとしてのピンチョンを世界は把握していないと言えます。かつ、発表される作品の重厚さが謎の作家ぶりに拍車をかけています。にもかかわらず、作品はすべて一度は邦訳されており、現在、新潮社よりトマス・ピンチョン全作品が新訳で刊行中です。新潮社は同じコンセプトでガルシア=マルケスの翻訳も出版していますから、文芸ファンの中には、神楽坂方面に足を向けて寝られないという人もいるそうです(適当)。ピンチョンの作品は以下の通り。
「V.」「競売ナンバー49の叫び」「重力の虹」「スローラーナー」「ヴァインランド」「メイスン&ディクスン」「逆光」「LAヴァイス」
当店の屋号はピンチョンへの断りなしに、その邦題からいただいています。その小説の雑多なエネルギーの顰みに倣うつもりで付けたのですが、今のところは吹けば飛ぶような店と言わざるを得ません。ピンチョンのエージェントからクレームを受けた場合は、ただちに屋号を変更しなければいけませんが、その時は「ドキドキ書房」とか「おもしろ書店」ぐらいのキャッチーな店名にしようと思います。
ピンチョンは次回作「Bleeding Edge」の発表が予告されています。
『重力の虹』の原著『GRAVTY'S RAINBOW』 1973年刊行 写真のPICADOR版は1975年発行 A5版ペーパーバック 厚さ4.5センチ 小口三方ヤケ、背折れ跡 1,000円 |
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