名古屋の古本屋さんが、養老孟司の著書『バカの壁』を大量に積み上げて、「バカの壁の壁」を鋭意構築中であるとのニュースを見ました。リサイクル系以外の古本販売事業者がマスメディアに取り上げられることは珍しいので、当店も遥か末席とはいえ同業である以上、ちょっと触発されます。名を売るために早速マネをしようと思い立ち、何か壁に適した本はないだろうかと棚を探してみました。
残念ながら『バカの壁』は1冊もありません。安部公房の『壁』なら、100円均一棚に文庫が入っています。それとたしか小島信夫の小説で、壁がどこかに消え失せるというのがあったはずです。あとはガストン・レビュファの『雪と岩』でしょうか。レビュファが絶壁を登っている写真が表紙です。
それらを積み重ねてみましたが、これを見て取材に来る媒体はどこにもないと断言します。
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