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2019年10月16日水曜日

11月death!全員集結!!

 世の理合が少しずつ調子外れになっているのが、生きていれば何となく分かるものですが、一人ではどうにもできないので店の窓から空を見上げたら、金木犀の匂いがようやく漂ってきました。今年はずいぶん遅かったですね。10月も中旬を過ぎたら、師走のような気忙しさを勝手に感じているのですが、11月には糧になる大事な催事が入っていて、ちょっと落ち着きを取り戻さないといけません。

 まずは11月2日(土)と3日(日)に「鎌倉古美術展2019秋」に参加いたします。場所は毎度お馴染み、と言ってもいいと思いますが、西御門サローネ。白樺派のいじられ役、稀代の遊び人、永遠の末っ子、里見弴の元自宅です。10月の下旬から「裂のほとりⅥ」〜「目白コレクション」〜「目黒コレクション」とイベントが畳み掛けるように重なって、古物好きの方々はもろもろ算段に忙しいかもしれませんが、ぜひ「鎌倉古美術展」も大脳辺縁系のどこかに記憶しておいてください。”志は高く敷居は低く”というテーゼを掲げて、出店者一同お待ち申し上げております。

 そして次の週、11月8日(金)-17日(日)には伝説の古物商・世界さんの個展「鼻歌をうたいすぎたので」が弊店にて開催されます。構想何年かはもう覚えてないくらいに割と前から展示の話は出ていて、いつの日にかと思っているうちに元号が変わりました。外れてしまったこの世の箍が直るぐらいの素晴らしい展示になる予感がしますが、そういうことを言うと、あまりハードルを上げないようにと世界さんから嗜められそうなので、これぐらいにしておきます。こちらの記憶も大脳皮質だか海馬だかに留めておいてください。

それでは10月後半もどうぞよろしくお願いいたします。




雪だるまでしょうか。フロイト的な意味でのタナトスを
感ぜずにはいられません。                                       
天賦の才漲る圧巻の作

2019年10月9日水曜日

鼻歌をうたいすぎたので

 この話が持ち上がってから幾星霜、喜びも悲しみも幾年月、野菊の如き君なりき、いよいよ弊店にて実現の運びとなった展示会、世界を震撼させる無類の古物商、世界さんの言わば個展となる『鼻歌をうたいすぎたので』のお知らせです。
 毒とユーモアがあって小さくてかわいいものを扱わせたら、右にも左にも出る者がいないと言われる世界さんですが、その集め得た物の中から今展では紙ものを中心に並べます。夏休みや冬休みの絵日記や図工の時間に描かれたクレヨン画、手すさびの域を超えたデッサン、丹念に拵えられた紙製のトラック、なぜ作られたのか意図を摑めない何かの残欠などを一挙陳列。かつ全てを販売いたします。かつてたしかに在った日に産み出されたものに仄かに残る手の痕跡に、きっと魅入られると思います。
 2019年11月8日(金)-17日(日) 12時-19時 会期中無休
 立冬直後、秋と冬の境の八丁堀に万障お繰り合わせの上、お一人でも、お誘い合わせの上でも、ぜひお越しくださいませ。

グーグー ピピ

谷岡ヤスジ的なムーブを描きたかったのでしょうか

明快な素描

まるでバウハウスの予備教育のような

石板がノート状になったものです

展示会が始まる頃の風景はこんな感じでしょうか

新人発掘を任された漫画編集者の気持ちで
手に取りたいものです