ページ

2014年5月30日金曜日

口八丁

 燃ゆるがごとき暑い日々が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。この暑さは梅雨明けから始まる地獄の前振りなのか、振りだとすれば少しばかりムチャ振りではないでしょうか。今年の夏は冷夏だという予想もありますが、だからこそ今この時をせいいっぱい暑くしたいんだ!と地球が思っているのかもしれません。こう暑いと、飲食店なんかは食材管理にずいぶん気を使うことでしょう。その点、古物や古本は気温がいくら上がろうとも腐敗したり爆発するおそれはありません。ただ、店内で唯一の有機体である店主が死滅する可能性があるだけです。
 鮮度管理という面で見れば、古本だって古道具だって、たしかに鮮度は大切で、同じ商品をいつまでも同じ場所に置いておけば、場が淀んでくるものです。理想を言えば、どんどん売れてがんがん仕入れることで、常に店内には新鮮さがみなぎり、それにより会計に頭を悩ます必要のない店主もいつまでも若々しくいられるということです。
 ふた昔ぐらい前の古物の店だと、店内奥の帳場に因業そうな親爺が偉そうに腰掛けて、お客に一瞥をくれたきりあいさつもしないで煙草をふかしたり、足の爪を切ったり、アサヒ芸能の袋とじページを丹念に破っていたりしたものです。それはそれで残しておきたい風物でもあるのですが、残しておきたいなんて言葉が出る時点で、すでに死滅の一途を辿っていると言ってもいいのでしょう。
 新しい風景をつくりだす才能を持つ若者を誑かして片っ端から古本屋に仕立てる才能を持った人を見つける才能を持った人がどこかにいないでしょうか。
         奥 鎬の徳利 高さ14,2 胴径6,5 口径2,9 底部径5,6センチ             
      SOLD OUT           
左 うねりのあるコップ 高さ8,5 口径4,8 底部径3,5センチ    
SOLD OUT     
右 コップに転用できる蝋燭立て 高さ7,3 口径6,3 底部径4,7センチ
SOLD OUT     
涼やかなガラスの器をご紹介です。        
冷酒でもワインでもジュースでもなんでも合います。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿