11/2(日)は有楽町の東京国際フォーラムで開催される大江戸骨董市に
出店いたします。現時点での雲行きはあやしい気配ですが、
晴天を祈りながら皆さまのお運びをお待ちしております。
スイス、マイエンフェルトの朝を彷彿とさせるような清らかな気候が続いています。行ったことはありませんが。しかし無限の想像力を駆使すれば、八丁堀交差点から東へ抜ける新川方面にかけて、アルプスの山々が望めるような気さえします。景気の悪さのあまり、なにか妄想と幻覚に取り憑かれたかと懸念を抱かれそうですが、今のところ大丈夫です。
店に来るとき、保育園児たちの散歩に行き会いました。まだ2歳くらいの小さな人たちですが、人生の恐るべき一端を垣間見たかのような面持ちで歩いており、ときおり一人が表情を変えずに、竹とんぼみたいにその場でクルクル回ったりしていました。どうしてなのか子供というのは、いやに神妙な顔でいたりするときがあって、そうなると大人があやしても効き目がありません。小さいなりに思うところあって、自己の内奥を見つめているときに、いくら機嫌を取っても煩わしいだけなのかもしれません。
古物業という商売、ビジネスに徹するタイプと頑として好きな物しか扱わないタイプがいるようで、後者にはそれこそ2歳児ぐらいの精神構造の人も見受けられます。両者が按配よく配合されているのが望ましい気がしますが、そういう自分はどうなのか。就学児童ぐらいの精神年齢には達していると思っているのですが。
『放浪』 岩野泡鳴 新潮社 大正8年7月23日初版 函欠 蔵書印 |
偉大な馬鹿と呼ばれた人、岩野泡鳴 直情的・短絡的な性格だが皆から愛された SOLD OUT |
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