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2014年10月20日月曜日

即かず離れず

10/23(木)は仕入のため14時頃の開店になります。
よろしくお願い致します。

 ちょっと近所に用事に出たら、前田日明が招聘したのかと思われるような体格の外国人男性が犬の散歩をさせているところに遭遇しました。犬はブルドッグ。あまりの厳めしい組み合わせに、却って微笑を誘われる光景でした。ただ、芭蕉が見たら「つき過ぎである」と言ったかもしれません。格闘家のような風貌の人間と、雄牛と闘うために生まれた来歴を持つ犬種とでは、興趣がいかにも合い過ぎています。だからと言って、連れている犬が生後2ヶ月のティーカッププードルであればいいのかというと、それも問題です。それでは可愛すぎます。すでに反則です。前田日明も二度と呼ばないでしょう。
 取り合わせとは難しいものです。「つき過ぎ」をあまり恐れると奇を衒うこととなり、いわゆる「離れ過ぎ」になってしまう。そこで離れ過ぎを警戒すれば、たちまち凡庸に陥る。当店なんかは商品として古本と古道具を並べてるのですが、「要するに古いものつながりで置いてるわけね、ありがち」と思われるか「雰囲気があって、いい感じ」となるかは、まさに店主の裁量如何というわけです。そのものにふさわしい場所があると信じて、コップを窓際に並べてみたり、タイルを2センチ右に動かしてみたり・・際限のない迷走状態に陥って、セブンイレブンの有機むき甘栗をドカ食いしてしまう始末。
 世の人の見付けぬ花や軒の栗-----芭蕉 といった感じでしょうか。今週もよろしくお願い致します。





即き過ぎの例

『新洋酒天国』 佐治敬三 文藝春秋
1975年11月25日初版     
700円    
「ワインボトル」
オランダもしくはベルギー
                             18C末 高さ20.5×胴径9.5センチ     
SOLD OUT

離れ過ぎの例

『チェコスロバキアのすべて』
チェコスロバキア大使館文化広報部 1972年
500円
「理科の実験道具 三脚」
  高さ11.5×上部径11.7センチ
1,200円


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