雨の八丁堀。きっとそんなタイトルの演歌があるような気がして、ネットをあたってみるもヒットなし。世の中が便利になりすぎて、居ながらにして全ての情報を掌握できる気になりがちですが、決してそんなことはないのでした。
「ああ、雨の八丁堀ね。いたねえ、この界隈の流しでそんなレコード出したのが。それ1枚きりで見なくなったよ。」
あるいは、この辺の飲み屋を廻っていれば、そんなことを言う人に出くわすかもしれません。暖簾をくぐってきっちり身銭を切って、人との出会いから話を聞き出すという、いわば情報収集における身体性の回復。それだけのことを知るためだけに金を積むという、圧倒的なまでの効率性の度外視。真の情報は結局のところ足で見つけるものなのだとしたら、ネットなんか止めて直接お店に来るべきではないでしょうか。と、そんな凡庸なことを言うためにもってまわった駄文を連ねてしまいました。今週もよろしくお願いいたします。
『夢二詩歌集』 竹久夢二 野ばら社 1957年11月3日初版 SOLD OUT |
雨で物憂げな気分の日には ぜひ夢二を。 |
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