よろしくお願い致します。
開店前に出光美術館で開催中の「宗像大社国宝展−−神の島・沖ノ島と大社の神宝」を見てきました。宗像大社とは沖ノ島の沖津宮と筑前大島の中津宮と本土宗像市の辺津宮の三社の総称です。中でも島そのものが御神体として奉られている沖ノ島から出土した神宝が、展示の目玉です。海の正倉院の別称にふさわしい当時の最高級のものを見られるだけでなく、祭祀という人類の不思議な営為の原始形態を知るうえでも見逃せない展覧会だと思います。
今回は欲しいものがたくさんありました。「せっかくだから、どれか好きなの1個持っていきなよ」と係の人が気さくな感じで言い出さないだろうか、そんな妄想は出光の厳かな雰囲気の中では介入する余地はありません。とは言え、展示物の中で欲しいものをどれか1つに絞るという勝手な鉄則を自分に課しているので、なかなか大変。棘葉型杏葉なんか、細工がきれいに残っていて大きさもあり迫力があるのですが、立派すぎておそろしい。滑石の子持勾玉も大きくてすごい質感で、メリケンサックとして使えそうです。鉄製人形は珍しいでしょうが、ちょっと地味かもしれません。人に見せても、こんなの下の子が幼稚園で作ってきたよと言われそうです。というわけで、今回は十七号遺跡出土の車輪石にしておきます。
と、心の中で自分勝手な所有宣言を決め込んだら、お腹が空きました。最高級のものを見た後は、やっぱり最高級のお昼ご飯。ということで、歩いて宝町の中華シブヤまで。キノコ炒め&ライス800円。国宝と宝町。この秋のオススメです。
管状土錘、球状土錘、石錘、その他土製品 SOLD OUT |
『宗像大社国宝展 神の島・沖ノ島と大社の神宝』図録 公益財団法人 出光美術館発行 2014年8月16日発行 判型A4 135頁 税込2,000円 出光美術館ミュージアムショップにて販売中 |
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