ボン書店や書肆ユリイカなど、プライベートプレスというのは古くから存在していましたし、今もありますが、出版斜陽の時代に敢然と版元を立ち上げるのは、勇気と無謀の区別がつかない行為でしょう。そんな島田氏の蛮勇に惹かれた人たちが、夏葉社の一層の発展を願って全国各地から集まったというわけです(想像)。
さて、いざ開場しますと瀟洒なギャラリーはたちまち満員のモッシュ状態に。さながら81年に法政大学で行なわれたスターリンのライブのようです。名だたる古書店からの出品だけあって良書揃いですし、値付けもお祭り価格なのか破格です。一見すると、みんな漁書に夢中で5周年記念はそっちのけの感がありますが、実はこの賑わいこそが、夏葉社を言祝ぐ祝祭空間の表れなのだと言えます。というわけで、島田氏と面識はありませんが、夏葉社5周年おめでとうございます。
各店舗の破格の値付けに、レジ担当の島田氏も 思わず「安いなー」と漏らしていました。 |
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