29日(金)も仕入です。13時半に開店いたします。
30日(土)はイベント「第3回 詩について・対話篇 」開催のため店舗は
終日貸切となります。ご了承くださいませ。
時にはゆで太郎以外の蕎麦も食すがよい、という内なる声の導きに促されて行った蕎麦屋の話をしていませんでした。実際は、お客様から旨い蕎麦屋が近くにあると聞いて、いい加減3ヶ月間で70回は通ったゆで太郎にも飽きていた頃だったので、次の日にノコノコ出かけたわけですが。場所は銀座タワーの裏手。それならウチの店からすぐだと思って出かけるも、銀座タワーがどこなのか知らないことに気付きました。タワーというからには、よほど豪壮な建築物だろうと、あたりをつけて歩いていると、うまいこと銀座タワーとしか言いようのない建物に行き当りました。その裏がまた絵に描いたような裏路地。たしかにそこに一軒、目的の店は在りました。屋号は「木挽町 湯津上屋」。こういう小体で瀟洒な蕎麦屋では、せいろの前にまず天ぬきと板わさで一杯、というような粋な真似が出来ないので、ふつうに海苔のかかったせいろを頼みました。透明感があって角の立った蕎麦を久しぶりに食べました。通い続けずにはいられない濃厚な何かを放っている店です。
目眩く路地感。 |
この路地を抜けると、すぐ近くに中央区役所があります。首都高が下を走る立体交差の歩道が広く取られていて、高い建物が並んでいながら、抜けた感じがして気持ちがいい場所です。最寄駅は新富町。駅出口近くの小さなビルの3階にあると聞いて訪れたのが、生活こっとうと手仕事の店「さんのはち」です。目の前が大きく開けている上に、隣接する建物がなく、さらに西と南の2カ所に窓が付いているので、自然光が射し込んで居心地の良さを醸成しています。それでいながら、仕入心をくすぐる品も目に入ってくるので、長時間の滞在は危険を伴います。柔らかな雰囲気と危険な匂いを平然と同居させる店主は、計り知れない腕前の持ち主なのかもしれません。
素晴らしい開放感。財布の中まで 開放してしまいそうな危機感。 |
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