なにとぞご了承くださいませ。
17日(日)は東京国際フォーラムで開催される大江戸骨董市に
皆さまのお越しをお待ちしております。
埼玉県川越市のギャラリーうつわノートで開催中の「茶人 珮如(ペルー) 台湾茶と道具展」に行ってきました。会期中に何回か催されるペルーさんの台湾茶会の一席に参加するためです。DMが届くなりすぐさま予約を入れたのですが、ウチの店舗運営の状況を鑑みれば、果たして茶など飲んでる場合だろうか!という懸念もありました。しかし結果的には、飲んでる場合でした!
ペルーさんがお茶を淹れる所作は、あることに熟達した人の動きがそうであるように無駄がないのですが、ことさら熟達しているようには見えないところが、またすごいのかも知れません。しかし見ている分には、すごいとも感じないほどの淡々とした動きです。淡々としすぎて、窓から見える青もみじの葉擦れの音と相俟って、だんだん眠くなってきます。うたた寝するときの、体中が柔らかな薄幕に包まれるような感じに近いでしょうか。自分の場合、ビクトル・エリセの映画のいくつかのシーンを見てると、こういう感覚に陥ります。とはいえ、睡魔に襲われているわけではないので、いきなり鼻提灯を出して眠りこけたりはしません。静かな状態になった心身がずっと続いているといった感覚です。そこでペルーさんのお茶を飲むと、なにやらこの地上の善きものが身体を通過していくようで、澄み切った心持ちになります。こういうのを甘露と呼ぶのでしょうか。なんだか夢の中にいるような経験でした。
というわけで、少しばかりは爽やかになったと思われる書肆逆光を今週もよろしくお願い致します。
うつわノートさんの2階に 茶席が設けられています。 |
蓮の葉を懐紙の代わりにしたお菓子。 名のある点心師に特別注文したとのこと。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿