大江戸骨董市に出店いたします。
6日(月)は出張仕入のため臨時休業いたします。
7日(火)は仕入から戻りしだい開店します。13時頃までには
開けられるかと思います。
なにとぞよろしくお願い致します。
東京都現代美術館で開催中の「ガブリエル・オロスコ展---内なる複数のサイクル」を見てきました。オロスコは、フランスの大衆車シトロエンを3つに切断して、真ん中だけ除いてまたくっつけるという、レディメイドの変化球みたいな作品で有名になったアーティストです。初めてその実物を見ましたが、車のような確固たる物質感を持つ素材を扱ってもあまり重厚な感じはなく、どこか軽やかな印象があります。同じ展示スペースの壁面には、なぜか日清どん兵衛の空容器が貼り付けられていて、学芸員が昼ご飯を片付け忘れたのかと思わされますが、それも作品です。次の展示スペースでは、天井に回るシーリングファンの三枚の羽の先端それぞれにトイレットペーパーが乗せられ、華麗な螺旋を描いているのが見られます。このように扱う素材が違いすぎて、ひとつの作品に拘泥して意味を見出せないのですが、既に在るものに少し手を加えて提示するという共通点はあります。どれも洒落てる上に程よいくすぐりが効いていて、一見しての難解さはありません。見てると自分のセンスが2ランクぐらいアップしたかのような錯覚さえ覚えます。
仮に誰かが同じことをしても、割と面白いことをする気の利いた人と思われるだけかもしれません。オロスコのように現代美術の文脈の中でしっかり評価されるのとは、どういう違いがあるのでしょうか。目白の店に並ぶと輝いて見えるのに、同じものを当店に置いても誰も見向きもしない事態に似ているかもしれません。オロスコの素敵さを身につけたいものです。
というわけで、今週もよろしくお願い致します。
黄色くて四角いもの |
紙をクリップで留めた形の妙 |
スイカの上にネコ缶 |
スリムになったシトロエン |
日清どん兵衛 オロスコ本人が食べたものだそうです |
エンジンは無いので走れず |
真似してみたいですね |
領収書にドローイング |
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