5日(木)も仕入です。15時頃の開店になります。
なにとぞよろしくお願い致します。
ふと店内を覗き込むと、やけに精巧な作りの人型のオブジェが置いてある。好奇心に駆られてこわごわ店に入って見てみると、オブジェではなく、微動だにせずうなだれているそこの店主だった、というのは古本屋や古道具屋ではよくある話です。世事の喧噪のすべてを遮断するかのごとく、一個の物体と化した古物業者。古物を愛するあまり己自身を物に模しているのか、家賃の支払いの算段から逃避するために防衛機制が働いたのかは定かではありませんが、晴れた日の昼下がりや雨の夕方などに往々にして見られる光景です。世間と隔絶された空間に一定時間以上いると、人はそうなるのかもしれません。おそらく春眠暁を覚えずとは、また別の身体反応でしょう。そろそろ啓蟄、皆さんも古本・古道具屋巡りにお出掛けの上、各店店主を観察してみて下さい。
『瀧口修造の詩的実験 1927〜1937』 瀧口修造 思潮社 1971年12月15日縮刷版初版 添え書き付 函シミ |
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