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2018年11月7日水曜日

鎌倉、それは・・

 11月10日が何の日なのか。と聞けば、たいていの人は、真田幸村が九度山を脱出して大阪城に入った日だとか、デーモン閣下の誕生日と答えるでしょう。ですから、これは追加で新たに覚えていただくべきことなのですが、今年の11月10日は"秋の鎌倉古美術展の初日"です。まずは手帳でも広告の切れ端でもいいので、「11/10鎌倉、西御門サローネ」と取り急ぎメモしてください。あとで見返して何のことか分からなくても、書いた以上は何か大切な案件だと思い込んで、まずはお出掛けいただけたら幸いです。トップシーズンの鎌倉なんて行く気がしないと思われる方も、会場自体は住宅の並ぶ閑静な場所にあるのでご安心ください。鎌倉駅を下りて小町通りを過ぎて若宮大路あたりまでは賑わっていても、鶴岡八幡宮の脇道をずんずん入り込んでいくうちに、喧噪が遠ざかっていきます。会場の西御門サローネは里見弴の旧邸ですが、この際、里見弴が何者なのかは気にする必要はありません。白樺派のドラ息子で、『極楽とんぼ』とか『多情仏心』を書いた人ですね。小津安二郎とも交流があって、里見家の酒宴では二人仲良く酔いつぶれていたそうです。会場に並ぶ品々も出展メンバーから推察するに、多分に小津的なものが多そうです。ビスコンティとかジョン・ウォーターズみたいなのはあまり無い気がします。自分はというと、初期のヴェンダースっぽい感じを目指して並べますが、いま思いつきで書いただけなので実際は分かりません。おもしろく感じて手に取っていただけたら、冥利に尽きます。他にはない雰囲気が漂った骨董イベントだと思います。お運びを心よりお待ちしております。



李朝の紙とか木とか匙などを持っていきます。
あまりヴェンダースっぽくないですね。   



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