食うに困ってアパレル業の真似事を始めたように思われるかもしれませんが、それだと半分しか当たっていません。よしのさんとはとある場所で出会ったのですが、その時持ってたお手製鞄が素晴らしかったので声を掛けたら、展示の運びとなったというのがもう半分です。毎度のことながら成りゆき任せで今日まで生きてみましたという感じで感慨深いです。
展示の打ち合わせをしに、後日店に来てくれたよしのさんが「鳥の巣の造形に憧れる」と言ったのが印象に残っています。鳥は小枝や枯れ草などを材料として唾液と混ぜ合わせて巣を形づくっていくのですが、よしのさんは自分の鞄の作り方はそれをなぞっていると言います。コットン紐が枝とか草で、シルクは蚕の口から分泌される唾液みたいなもの。という話を聞いて、妙な生々しさを感じておもしろいと思いました。会期中は古物や古書も仕舞い込まずに、鞄といっしょに並べておきます。鞄と古物、古物と古書、古書と鞄・・いろんな「と」の間を揺蕩っていただけたら幸いです。お待ちしております。
大中小の3種類を展示販売いたします |
大 巾44×高さ31×マチ10センチ 採寸はだいたいです。個体差があるのであくまで参考程度に。 |
柿渋の発色は使用するシルクの色でかなり変わってきます。 これはオレンジに染めたシルク糸。染めは京都の染め屋さん に発注しているそうです。 |
出来立ては柿渋に塗り固められてる感じですが、使っている うちに柿渋の色が落ちて形もクタッとしてきます。 |
これは鉄分を媒介させて黒めに上げた柿渋 中サイズです。巾35×高さ27×マチ10センチ |
小 巾27.5×高さ24×マチ14センチ コロンとしてかわいい形。柿渋の染め直しもしてくれる とのことです。 |
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