そんな凶暴な夏のある日、上野の櫻木画廊で開催中の松井寛泰個展を見てきました。昨年11月の弊店での展示から少し置いて、今年6月に横浜中華街の一画で開催、そこから間を空けずの展示会。八丁堀→横浜→上野と来て、次はドクメンタかエリゼかという流れがあるかどうかは分かりませんが、いま買っておいた方がいい筆頭の写真家、というか現代美術家です。
前回の展示を訪ねる前に、腹ごしらえでチャーハンを食べたのが刷込みみたいに作用して、松井さんの展示を見るときはチャーハンを食べなければいけない気分になってました。根津から行ったので、幸い途中に名店「オトメ」があり、そこでハムチャーハンにありつけました。根津、上野、鴬谷、どこの駅からも万遍なく離れた場所なので、猛暑の中を歩くのは苛酷ではあるのですが、万全の態勢で臨んでまで見る価値のある作品が並んでます。松井さんのプリント技術へのこだわりは、しばしば同業者から変態呼ばわりされるほどなのですが、今回の作品もそう呼んで差し支えないものでしょう。松井さん本人が至って気さくなおニイさんだけに、ギャップが醸し出す静かな衝撃は稀有な体験です。会期は7/29(日)まで。25(水)・28(土)・29(日)は松井さんが終日在廊するそうです。
横浜の展示で少し並んでたスリットによる撮影の作品が 今回のメイン。抽象と具象の交ざり具合がカッコいい写真。 素人目には分からない超絶技巧の産物。 |
ハムチャーハン。薄味。 |
帰りに根津の芋甚にて。今季初の氷。 芋甚 there's no heaven~と誰もが唄い出す。 |
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