"骨董の起源"とは大きく出たな、と思うかもしれません。が、骨董という言葉がごちゃごちゃとある古い物全般を指して云うのならば、もとよりその定義は曖昧です。二人の品物を見て、「え、これが骨董?」と世間が疑問を呈するほど、かえって価値観の共有が生むヒエラルキーの外枠を際立たせます。アウトサイドからの視点は、そのジャンルの発生当初にまで考えを遡らせるのです。
感覚と知的好奇心を同時に揺さぶってくる展示です。この夏一番の素敵な贈りものになるかもしれません。展示を見たあとは、一水寮とほとんど背中合わせになってるこれまた素敵な喫茶店「珈琲日記」でひと休みするべきでしょう。さらにその後は東西線で茅場町まで出てきて、新川・八丁堀・新富町界隈を怖るべき七月の光に気を付けながら徘徊するのがいいと思うのです。
展示についての鼎談が行なわれた日の会場 NYの女王が来日中 竹橋のゴードン・マッタ=クラーク展と併せてぜひ |
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