さて早く着きすぎたので、せっかくの中華街、何か旨いものでも喰わなくては、と思うものの、選択肢が多すぎて選べないのは毎度のこと。決定回避の法則と云うそうですね。で、結局は江戸清あたりの豚まんを歩き食いしてお茶を濁すという。なので今回は不本意ながらサイトで下調べしておきました。そして候補に挙ったのが池波正太郎もエッセイに紹介したという清風楼です。困ったときの正太郎頼みもいかがなものかと思いつつ、結局そこに決定。ギャラリーからも近いので、中華街を無駄に歩き廻らずに済みます。飾り気の無いさっぱりとした店構え。さっぱりしすぎて営業してないのかと思ったぐらいです。注文は迷わずチャーハンとシウマイ。寸分違わず旨い、チャーハン界のグリニッジ天文台といった感じです。迷った時にはおすすめです。
そして松井さんの展示です。今回は弊店で展示した「Labyrinth」シリーズからのチョイスに加えて新作「Single Slit Experiment」2点を見ることができます。「Labyrinth」もウチでは並べなかった作品が何点か掛かっています。新作はレンズの代わりにスリットを入れたキャップみたいのを取り付けて風景を撮るシリーズ。実景が縦長に伸びて、具象と抽象の分岐点みたいな図像に映ります。「Labyrinth」がスタジオ撮影だとすれば、新作はロケーションハンティング。外での撮影なので、絵面は偶然に左右されるところが大きくなりますが、ノイズの作用と超絶技巧によるプリントの美しさの拮抗が、とんでもなくカッコいい作品です。6/17(日)まで。水曜は休廊。11:30〜18:30。松井さんの在廊は土日です。聞けば、包み隠さず何でも教えてくれます。雲の上の存在になる前にぜひ。
そして松井さんの展示です。今回は弊店で展示した「Labyrinth」シリーズからのチョイスに加えて新作「Single Slit Experiment」2点を見ることができます。「Labyrinth」もウチでは並べなかった作品が何点か掛かっています。新作はレンズの代わりにスリットを入れたキャップみたいのを取り付けて風景を撮るシリーズ。実景が縦長に伸びて、具象と抽象の分岐点みたいな図像に映ります。「Labyrinth」がスタジオ撮影だとすれば、新作はロケーションハンティング。外での撮影なので、絵面は偶然に左右されるところが大きくなりますが、ノイズの作用と超絶技巧によるプリントの美しさの拮抗が、とんでもなくカッコいい作品です。6/17(日)まで。水曜は休廊。11:30〜18:30。松井さんの在廊は土日です。聞けば、包み隠さず何でも教えてくれます。雲の上の存在になる前にぜひ。
フリッツ・ラングやムルナウのスチール写真のような 幻想性と確固たる技術の融合 |
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