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2017年5月1日月曜日

王国の住人

5/3(水)〜5(金) 清澄白河「幾何」にて開催の『JINTA open studio at kika』の便乗企画として書肆逆光で『open study at gyakko』を開催

5/6(土) 東京日本橋タワー広場で開催される日本橋こっとういちに出店


 なんじゃこりゃーッ!!と取り急ぎ叫ばずにはいられないほどの爽やかな日和のゴールデンウィーク初日。その爽やかさに乗じるように、東京ステーションギャラリーで始まった『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』に行ってきました。収容された精神科の病院で画かれた妄想世界25,000ページのうちのほんの一端、74点の展示ですが、濃密極まりないヴェルフリの作品とまともに向き合おうとするなら、これぐらいの作品数が限度かもしれないと思いました。
 西洋における美術教育の訓練を受けていない者(子供、独学者など)の作品を謂うアール・ブリュット(生の芸術)は、概念の発生当初は知的・精神障害者や受刑者の制作物を指していました。美術史的な見方では創造過程の文脈を辿れないヴェルフリの作品は、まさに人間が何かを作る衝動の生の状態の顕われのようです。色彩感覚が鮮やかで、むしろ垢抜けていると言ってもいいぐらいですが、曼荼羅のような図像は見入っていると魂を取り込まれそうで危険です。大丸でお弁当を買って、皇居の広場で腹ごしらえをしてから見に行くつもりでいた方がいいかもしれません。

 そして上記の通り5/2(火)〜7(日)まで清澄白河の幾何さんで古物商&アーティストじんた氏のイベントがあります。逆光も細々とした便乗企画でゴールデンウィークを乗り切るつもりでいますので、ヴェルフリ⇄JINTAの千代田区〜江東区の流れに、中央区逆光を加えていただけたら幸いです。今週もよろしくお願い致します。

地球全土を買い上げて、自らの王国の土地と
しなければならないとヴェルフリは考えて
いました。               
GW中は銀座シックスではなく、 幾何に行くのが
正しい過ごし方のようです。         
パクリ疑惑というよりパクリそのものです。
 じんた氏了承済み。            



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