15(水) 展示搬入のため休業
16(木) 開店を予定していますが展示準備次第で時間は変動します。追ってお知らせいたします。
17(金)・18(土) 店舗は休業。RIGHT END ROOMに在店してます。
19(日) 有楽町東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
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若き同業仲間の車に同乗させてもらい、栃木の蚤の市をのぞいてきました。ときおり吹く風は冷たいものの、澄み切った青空が彼方の山の稜線を際立たせ、まるで巨万の財を成す仕入を約束してくれているように思えました。向かった先は北関東のクリニャンクール、大前神社の骨董市です。さすが延喜式神名帳にその名を記載されているだけあって、佇まいから社格の高さが伺えます。脇を流れる五行川の冷気と繁る杉林は、古代・中世の世界そのままのようです。これは確実に何かが拾える予感。と思った瞬間、視界に入る円盤状の物体。すわ、禽獣葡萄鏡か!と手に取ると、炊飯器の内蓋でした。次に視線を移した先には灰白色の平たい石のような物が。おお、小町塚瓦経の残欠が!と見れば、ただの平たい石でした。このように欲をかいて目が狂うことは、ままあることですが、山っ気を捨てて歩いていれば、いろんな物が並べられていて愉しい市です。
とはいえ、いつまでも物見遊山気分ではいられないので、トレジャーハンターとしての内なる力を覚醒させ、境内へと突入。すると結構な数の飲食の露店が出ていて、鍋から立ち上る湯気が鼻腔をくすぐります。仕方ないので、つみれ汁を啜って小腹を満たしました。これで完璧な臨戦態勢です。と、横を見やれば、分厚いパンとコーヒーのモーニングセットを出す露店まであります。気が散るので、見ないふりでやり過ごすと、前方にはチヂミを焼いてるオバチャンがしきりに試食をすすめてきます。
欲望との戦いに疲れ、離脱。益子を経て真岡へ。定期的に開催されているという青空市的なイベントで賑わう路地裏にやって来ました。大通りからうねうねと入り込んだ小径に、ふいにフェリーニ的祝祭空間が現れたのでびっくりしました。ここでの目的のひとつは、担々麺と骨董を商う驚くべき業態のハヤフネさんというお店です。世の様々なミクスチャーから頭ふたつぐらいは抜けたような組み合わせではないでしょうか。担々麺は文句なしに旨く、骨董も信楽の中壷に枝ものを投げ入れてあるうえに、絵唐津のいい陶片が壁に架かっていて、かつBGMにバズコックスなんかが流れてたりします。これでは東京の平均化した洗練なんかは退屈に感じることでしょう。
というわけで、展示会用の仕入を少しばかり済ませ、今週17(金)から意気揚々とイベントが始まります。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
ハヤフネさんにて。 野菜カスタムというのを注文。写真はちょっと かき混ぜてから撮影しました。汁なし→割下スープ →ライスぶち込みが楽しめるメニューです。 |
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