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2016年8月4日木曜日

めし喰わにゃならぬ

5(金) 午前中出張のため15時からの開店です
7(日) 有楽町東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店いたします

14(日)・15(月) 夏休みをいただきます

18(木) 展示搬入休
19(金)〜21(日) nest(ネスト)/noeud(ヌー)/書肆逆光による古物の企画展
『キワッキワのど真ん中』を開催。

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 古物などを売買して口を糊しようという人間は、ややもすれば衣食住にはなるべく金をかけずに済ませたいと思いがちです。しかし、全裸のまま青空の下を霞を食って生きていくのは、法的にも生物学的にも困難であるので、仕方なく服を着て靴を履き、家賃を払い、ご飯やパフェを食べるのです。そして唐突ですが、昨日のお昼ご飯を紹介いたします。プラスチックケースに入った500円のお弁当を、少しでも見映えよくしようという試み。ご飯やおかずをそれぞれに見合った器に移して、枯淡の域に達した定食を演出するのは、最上の茶箱を組むより至難と言われています。しかし「私にとって困難な事は、私にとって幸福な事である」というヴァレリーの言葉に倣って、その難事にあえて挑戦してみました。
 
ご飯:木原茶碗 トンカツ:伊万里の型皿
卵焼きその他惣菜:初期伊万里小皿(sold)
ペットボトルの緑茶:フランスの古いコップ(sold)
箸置き:瀬戸黒陶片 敷物:縞木綿のハギレ 
元はこれです。宝町駅にほど近い場所にワゴンで
売りにくるお弁当屋さんのトンカツ弁当。   

俯瞰図。主婦と生活社のお弁当本に
出てきそうな構図です。     
ざっくばらんな銀直しの木原茶碗に、のりたまと
カリカリ梅干しの乗ったご飯。戦慄が走るほどの
侘び。                   
こんな器です。
ひっくり返すと、こんな感じ。


 というわけで、特に誰も知りたいわけではないだろう、古物商のある日の昼ご飯をお披露目いたしました。こうして器に盛り直すと、味気ないプラケースの弁当が、菱岩の仕出しぐらいにグレードアップして見えないでしょうか。かえって侘しさが倍増した気もしますが、それもまたいいものです。ぜひお試しください。













2 件のコメント:

  1. 一緒にお昼ご飯を食べたいですね~。ははは。

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