なにとぞご了承くださいませ。
6日(日)は東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店いたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。
定かなるものなどひとつとないこの世で、いったい何を確定させようというのか、と訝りつつ確定申告書類を地元の税務署に提出してきました。書き込む欄はやたらとあるけど、自分の書類はいたってシンプル。受付の担当職員が一瞬怯むぐらいの余白感。
そんなミニマルな気分に心を染められながら、東京ステーションギャラリーで開催中の『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』を見てきました。今回の展示を見るにあたって自らに課したお題は、モランディの”いい感じ”っぽさに引きずり込まれないこと。ぼんやりと光を放つような、あの静謐な画面に魅入られ過ぎることなくさっさと見て歩くこと。というわけで、立ち止まって色調や筆触を確かめたい誘惑を振り切って、「うむ!」とか「よし!」とか言いながら、わりと偉そうにズカズカと館内を横切ってきました。存在の移ろいをカンバスに定着させようとしたモランディの苦心を無視するかのようなこの見方は、しかし案外的を射ているのかとも思いました。薄紙を重ねていくように印象を留めながら見て歩けば、館内を50往復ぐらいするうちに、その印象はセザンヌのタッチの鮮やかさを見せるかもしれません。
それでは、今週もよろしくお願い致します。
人は物を犇めき合わせて、モランディぶってみたい誘惑に駆られがちです。 |
犇めき合わせすぎた場合。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿