また11日(土)はイベント開催のため17時にて閉店いたします。
なにとぞご了承くださいませ。
太陽に忘れられた街、八丁堀。世の終わりまで降り続くのかと思われる雨のせいで、古物に限らず小売業に従事する人たちは、気鬱な日々を過ごしていることでしょう。と、人ごとのように言ってる場合ではないので、先日の日曜日は中止の大江戸骨董市に代わって、当店にて「ひとりぼっちの大江戸骨董市」を開催してみました。さすがに屋外イベントを中止にするだけの雨脚ですから、おおかたの時間は本当にひとりぼっちだったのですが、それでも何名かの方にはお運びいただき有り難い思いをしました。また、フェイスブック上での緊急のお知らせだったにも関わらず、アップした写真をご覧いただいた方からのお問い合わせをメッセージで結構いただきました。「右奥に写っている筒状の物体は何だ」とか「真ん中の茶色い塊はいくらか」とか「そもそもこんな商売で生計が成り立つのか」とか「カブとアボカドサラダのレシピを教えてほしい」など多くのやり取りがあり、雨の日曜日に退屈することなく過ごすことができました。ご来店&お相手してくださった皆さま、どうもありがとうございました。
さて、八丁堀よりかなり注目度の高い街、清澄白河に素敵なお店がオープンしました。清澄と言えば、何をおいてもまず東京都現代美術館と喫茶「花野菜」でしょう。半蔵門線清澄白河駅B2出口を出て目の前の清洲橋通りを渡れば、正面にその花野菜、右に曲がって通り沿いに真っすぐ歩くと5分もしないうちに、左手に大通りの喧噪を遮断するかのような、白い結界を張った瀟洒で小さな店舗を見ることができます。名前を「幾何」といいます。
コップや飯茶碗、掛軸や人形や民間仏やセルロイドのお面なんかを売っている、つまり当店とは同業なのですが、一見とりとめのないものを並べながら、ひとつの世界を提示する手腕はウチの及ぶところではありません。誰にも教えたくない系の店なのですが、大通り沿いの路面店なので、どうしたってそのうちみんなの知るところとなるでしょう。10日(金)〜16日(木)には、早々にイベントが入るようです。その名も「再見、文化屋雑貨店」。神宮前にあったあの名店が、幾何の場を借りてひととき復活するというのですから、素晴らしくも恐ろしいことです。
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