今展ではもうひとつ、荒川の水面の塵を撮った写真が砂写真の対面に並んでいるのですが、これが砂の明快さ・力強さ・必然性といった要素と対比を成していて、とてもいいのです。ちょっと見ると、天体望遠鏡にカメラをくっつけて撮った星雲の写真だと思ってしまいます。そんな宇宙っぽい画面の素材が実は荒川だという事実が、砂の写真がどこかの惑星のように見えなくもないことと共鳴していて、展示タイトルにある"Atlas"に見事に響いていると思いました。
その対比は作品の価格にも表れていて、価格設定も表現だと考えるならば、作家はかなり大胆なことに挑んだと言えそうです。ぜひ現場に足を運んで実際にプライスを見てください。
場所は国立駅南口より徒歩8分。12.15(日)まで。12時-19時。月・火曜休廊。時間があるなら反対方向の台形に寄るべきですし、寄った以上は言わずもがなのことですが、プリンを食べなければいけません。
きれいな絵面してるだろ。ウソみたいだろ。 砂粒なんだぜ。それで。と誰もが言わずに いられない驚愕を齎す写真。 |
宇宙、荒川、塵、水面・・多層的な詩句のような画面。 |
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