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2019年11月6日水曜日

世界とは起きている事すべてのことである

 あたかも地下に潜行するかのごとく、ただいま店を閉めて『鼻歌をうたいすぎたので』の準備をしている最中です。この展示では、”世界”の屋号で活躍する岩佐さんの蒐めるもののうち、戦前〜戦後の子どもたちが残した絵日記や図画工作や落書きなどをおもにご紹介、販売いたします。膨大な量を前にして陳列作業も腰が引け気味ですが、それでもこれらは世界さんが買い集めているもののごく一部です。そこには何年何組誰々と署名があるものが多く、屋号の抽象性とは反対に、痕跡をいまだ生き生きと感じ取れるような個別性に満ちたものばかりです。これほどの量を持っているなら、この手のものは何でも買うのかと言えば決してそうではなく、独特の目利きによって選別が成されていることは世界さんのファンであれば皆知っています。あらゆる手段を駆使して骨董市に一番乗りしたとしても、すでに世界さんはやって来ていて、ひと仕事終えています。その姿をたいていの同業者は目撃しています。静かに佇みながら、仄かに何かが狂っている唯一無二の古物商の単独の展示即売会。11.8(金)-17(日) 12時-19時 会期中無休
会期も少し長めに設けました。どうぞこの機会をお見逃しなきよう、ご来店を切にお待ち申し上げております。世界さんの在店は今のところ8(金)、9(土)、10(日)です。


子どもの絵を今風にアール・ブリュットっぽく
切り取らないところに世界さんの批評眼が光っていると
思っています。               

モダニズム的な手仕事。

絵の縁が痛んで、あたかも二月堂の焼経のようです。

世界さんといえば小さき物の巨匠ですが、これは
前代未聞の大きさ。反故になった答案用紙を繋いで
柿渋で染めたもの。広げたら逆光の店内がほぼ埋まりました。
写真ではよく分からず。鳥取砂丘みたいです。

鳩。いい絵です。

よく見つけてくるなーと感心するものばかりです。

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