加齢によるものなのか、気圧の影響をダイレクトに被ることが、ここ何年かで増えてきたように思います。そうなると、なんでも気圧のせいにするのが人間の性というものです。店で睡魔に耐え切れなくなるのも気圧のせいだし、売上げの芳しくない日があればそれも気圧のせい、マルエツで買ったバナナを立て続けに4本食べてしまうのも、おそらく気圧の変化が大きく影響しているはずです。何気なく書き上げた『人は気圧が9割』(サンマーク出版)という本がスマッシュヒットを飛ばし、印税生活に突入するという妄想ももちろん気圧によるものです。それほどまでに人間生活に多大な影響を及ぼす気圧の変化にも負けず、店にはささやかながら新入荷の品物が並んでいます。実店舗にわざわざ足を運ぶことをしないというのが世の趨勢ではありますが、ある空間に身を置くというのは、定量情報以外の知見を浴びる体験でもあります。気がつけば5月も後半。気圧の上下動のさなか、無理のない範囲でご来店いただければ幸いです。
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味のいい六つ目編みの籠、疵だらけの山形張子?の犬、 クランクが取れた李朝とおぼしき漆塗りの墨壺、 グラビュールで輪線が施された型吹きのコップ、 出土寺院不詳の軒平瓦は珍しい文様。范型ではなく 手彫りによる文様のようです。 |
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