厨房は2,3人の増員態勢で臨んでいるので、回転は速いです。注文がいちばん多いニラ玉であれば、オーダーの有無を問わず見込みで作り続けているから、タイミングが合えば5秒ぐらいで出てくるかもしれません。もちろん作り置きではなくて出来立てです。注文→配膳のスピードは、ことによったら現時点の世界の飲食業界で最速かもしれません。これも経験の為せる業でしょう。創業は八丁堀の地で、先代から数えて六十余年とのこと。最終営業日は今月28日(金)。土日祝休み。営業時間は11:00〜14:00、17:45〜21:30。ですが、夜の部はすでに最終日まで予約でいっぱいだそうです。いつ行っても混んでいるお店でしたが、さすがに今の混雑ぶりは別格でしょう。お蔭でウェットな抒情に浸る間もないから、涙を流す余韻も今はありません。きっと店が閉まってからのある日、あの角を曲がって灯りの消えた赤い看板を目にした時に、大事なものがまた一つ、本当になくなったことが心に染みるのだと思います。
ニラ玉 ライスを付けて800円。ニラは毎日築地の市場に主人が 自分で買い付けに行くそう。160束ぐらい仕入れるとのこと。 地の利のお蔭でお昼の仕込みに間に合っていたのが、市場の 豊洲移転でそれも叶わない、というのが閉店のきっかけ。 |
開店数分まえの光景。 |
小さな店内。厨房を含めて、逆光より少し広いぐらいでしょうか。 |
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