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2015年8月11日火曜日

新富町紀行

●8月の営業スケジュール
 13日(木)・14日(金) 夏期休業
 15日(土)所用のため15時から営業
 16日(日) 有楽町東京国際フォーラム大江戸骨董市に出店
 24日(月)・25日(火)・26日(水) 仕入のため休業
 27日(木) 14時頃開店
その他日曜日は通常通りお休みをいただきます。変則の営業が続きますが、
なにとぞよろしくお願い致します。


 人は誰しも心の中に一人の若大将を持つと云います。過ぎゆく日々の暮らしのなかで、不意に若大将が頭をもたげたとき、なにやらジッとしていられなくなって、悠々としたそぞろ歩きに出たくなるそうです。自分も今日はそんな衝動に駆られて、東京は中央区の新富町にやって来ました。


 有楽町線新富町駅を地下から上ってくると、大きく開けて明るいことに驚きます。中央区役所のような大きな建物があるのにもかかわらず視界を遮られることなく、かえって黒褐色の建造物と空の青のコントラストが、広々とした奥行を感じさせるくらいです。その区役所を正面から入って右壁沿いを行くと、仄かなノスタルジーを刺激して止まない、いかにも公共施設に入っていそうな食堂があります。カレーライス430円。今の自分にはやや過ぎた贅沢です。




 食堂の脇にどことなく市民プールにでも通じていそうな階段がありますが、その先にはプールではなくて京橋図書館があります。中央の図書館と聞いて思い浮かぶ知の殿堂といった風情は一切なく、牧歌的な町のコミュニティのようです。蔵書はけっこう揃っているようなので、今後は当店の得体の知れない道具類はこちらで調べることにします。







 区役所向かい新富町駅3番出口を出てすぐ左手にあるビルの3Fに入るのが、生活こっとうと手仕事の店「さんのはち」です。店主の瓢箪好きを店内の随所に窺い知ることができます。おもしろいものが絶妙に配置してあるので、手元不如意のときの長居は注意が必要でしょう。




 さんのはちのビルを出て右、首都高を越えて左手4本目の道を入り少し歩くと、活版印刷界の雄、「中村活字」があります。抽象的な単なる記号と思われがちな文字という存在が、実は手触りのある物質的なものであることを教えてくれる場所です。当店の名刺はこちらにお願いしております。
取って返して首都高の1本左の道を往けば、右手に「森岡書店銀座店」が見えてきます。1点の本だけを売るという怖るべき業態ながら、前を通れば常に誰かしら店内にお客さんがいるという、真に怖るべき店舗です。

 8/11(火)〜16(日) 『はいくないきもの』展を開催中。    
展示タイトルと同名の書籍販売の他、ミナ・ペルホネンの
オリジナルトートも販売。 13時〜20時             

 京橋ジャンクション下の京橋消防署の目の前に、その謎めいた店はあります。その名も「喫茶Q」。喫茶を名乗っているからには、何かしらの飲料物を来店者に飲ませることで生計を立てていることが推察されますが、自動販売機の物陰に位置するこのような立地で、生業として成り立っているのか。と、人のこと言ってる場合ではないながらも、巨大な疑問符が頭上に浮かんでこざるを得ない状況。なるほど、Qとはクエスチョンのことなのか・・。こういう素敵な店を見ても、いつも勇気が出ずに後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎてしまう自分ですが、本日は潜入を敢行。詳細はまた後日報告いたします。

 

フォントの組合わせが絶妙。


看板はあれど、入口は完全に死角。

セットメニューが用意されているところを  
見ると、現役感は大。           














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