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2015年10月17日土曜日

蜘蛛か繭

18日(日)は東京国際フォーラム大江戸骨董市出店。
21日(水)23日(金)24日(土)は店主不在ですが店番がおりますので、ぜひご来店のほど。
31日(土)は中央区古道具イベント『点店2』搬入のためお休みをいただきます。


 やらなければならないことが山積みの時に限って、ふだんしない場所の掃除を始めてみたり、ガラスの仮面を1巻から読みなおしたり、アンゲロプロスの「旅芸人の記録」のDVDをノンストップで観てしまったりするものです。そうした行為のことを心理学ではセルフハンディキャッピングと呼ぶそうです。物事の進行に齟齬を来す行為を敢えて行なうことで、失敗した時の予防線になる原因を作っておこうという心理だとのこと。
 当店に当て嵌めてみると、これからイベントがいくつか控えていますから、本来ならば販売促進や仕入に勤しむべきところを、どういうわけかヒルベルトの23の問題を解いてみたり、ヘーゲルの精神現象学を原書で読み始めてしまうのです。というのはもちろんウソで、ただ延々と夢とうつつの挟間でぼんやりとしているだけです。
 そんな時は気分転換にかぎる、ということで、森岡書店銀座店にお邪魔してきました。すると何やら店内がえらいことになっていましたよ。


瀟洒な店内に蜘蛛の糸が巣食っています。

天井まで覆い尽くしています。


床も枯葉だらけ。店主が掃除を怠ったの 
でしょうか。             

もはや店主の居場所も無いほどアナーキーに 
錯綜する糸。               


25日(日)まで開催中の         
花代『かげろうのように』発売記念展示。
実際のイメージは繭だそうです。    

 変容した空間の中に、割と平然とした佇まいでいる森岡さんもインスタレーションの一部と化しています。必見の展示です。

 貴方の心の側まで駆けつけるWEB行商のコーナーです。やや胡散臭いキャッチで恐縮ですが、本日も暮らしを彩る必需品のご紹介です。


『円筒埴輪』の残欠です。

      打ち捨てられた廃墟のよう。     
突帯の形や穿たれた穴から見るに、5世紀後半  
以降のものでしょうか。円筒埴輪としては時代が 
下りますが、大きな欠損がかえって古代の    
造形力を際立たせているように思えます。    

最も高いところが37.5センチ、     
低いところが15センチ。        
底部直径14センチ、上部直径17.3センチ。
穴の直径5センチ。            





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